2018年9月20日木曜日



新潟県魚沼地方の旅 №1

 9月某日、津田専務が「大地の芸術祭」の見学に新潟県魚沼地方を旅してきました。

 「大地の芸術祭」は、年に1度開催される「越後妻有アートトリエンナーレ」とも言われ、越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)を「大地の芸術祭の里」と呼んでいます。

 ここでは、1年を通して、地域に内在するさまざまな価値をアートを媒介として掘り起こし、その魅力を高め、世界に発信し、地域再生の道筋を築くことを目指しています。

 その成果発表の場となるのが、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」です。

 その前に、五日町で、ある酒造メーカーの「魚沼の里」に立ち寄り、そばを食べた後に、

里を散策し、雪室の貯槽樽や麦酒工房、カフェ、パン工房などを見て回りました。

 来場者も家族連れから職場グループなど、結構賑わっていました。

  



いよいよ「大地の芸術祭」です。NHKの日曜美術館でも紹介され、会期末ということもあり、大勢の人が訪れていました。もちろん外国人も多くいました。しかし、何といっても
地元スタッフの方たちが、作品ごとにフォローしていたのには驚かされました。

 
 十日町のメイン会場となっている「キナーレ(越後妻有里山現代美術館)」(下の写真)には、数えきれない作品が目白押しとなっていました。



     「空の海」(レアンドロ・エルリッヒ)…中庭の水の中

 

 
                                                                                                                   「羊の美容室」(岡藤石)の作品     




       ・「チョマノモリ」(浅井祐介)の作品:チョマ

        (苧麻)は越後上布の原料

 十日町を出て、「まつだい」へ列車で移動、駅すぐそばの「まつだい雪国農耕文化村センター(農舞台)」へ。

 



  その途中に、あの草間彌生の「花咲ける妻有」の作品が存在感を見せつける。

 
 

「かまぼこアートセンター」(小沢剛)その向こうの棚田にある黄色と青の作品は「棚田」(イリャ&エミリア・カバコフ)


 



新潟県魚沼地方の旅  №2        


 今回の最大のお目当ては、イダキ・イン・コンサート feat. ジャルー&GOMAというコンサートを聴きに行くことでした。

 イダキ(ディジュリドゥ)は、56万年前からオーストラリア大陸で生活していたといわれる先住民アボリジニが今から1000年以上も前 (23万年前という説も)から使い始めたと言われる楽器です。

 今回のコンサートは、前半がジャルー・グルウィウィとそのメンバーによる演奏と踊り、後半がそのジャルーの弟子である日本人の「GOMA」とそのグループによる演奏でした。

 イダキは、木をくりぬいた簡単な楽器ですが、地響きのする低音が足元から響き渡る大変幻想的でかつ宗教的な音楽・舞踊でした。
 

    


 ジャルー・グルウィウィDjalu Gurruwiwi)は、オーストラリアのイダキ(ディジュリドゥ)奏者。ノーザンテリトリーウェッセル諸島ウィリック島出身。アボリジニヨォルング族であり、国際的なイダキ制作者としても知られる。年齢不詳。

 
 

   イダキ(ディジュリドゥ)奏者として活躍していたGOMA。突然の交通事故から6年半。記憶障害や麻痺など後遺症を抱えながら復活を果たした演奏に聴衆は拍手喝さいを送った。

 さて、コンサート終了後、電車で六日町にたどり着き、遅い夕食を駅前で取った後にホテルへ移動しました。(南魚沼市)

 夜中の風呂はさすがに誰もおらず、一人でゆっくりと旅の疲れを癒しました。

 翌日旅館の廊下に何やら写真が何枚も貼ってあるのを見つけました。2003年に放映されたNHKの朝ドラ「こころ」のロケで、俳優(中越典子や仲村トオル)のほか、スタッフの定宿となった旅館(五十沢温泉・ゆもとかん)でした。

 


 東京への帰路、「塩沢」に立ち寄り、三国街道の「牧之通り」を散策、この通りは、

平成22(2010)に、江戸の宿場町だった当時を思い起こさせる街並みに生まれ変わったそうです。通りの両側をそれぞれ67メートル、民有地を割譲(セットバック)し、とおりを広げ、建物はすべて立て替えて新たな通りを完成させたそうです。